カテゴリ:本の話( 38 )


2015年 03月 08日

「ダンジョン飯」を読んでみた

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これまで、短篇集のみの発刊が続いていた九井諒子さんの、初の長編連載となる本書の1巻を読んでの、内容紹介と感想です。

古きよきRPGのような形でダンジョンに潜るファンタジーで、死亡しても亡骸があれば蘇生が可能な世界観です。主人公のパーティは、道中で食料を失い、空腹のところをレッドドラゴンに襲われ、有り金に加え、主人公の妹まで丸呑みにされてしまいます。
妹が呑まれる瞬間に発動した脱出魔法により、妹以外のパーティメンバーは生還。レッドドラゴンは1ヶ月に1度しか目覚めない分、消化も遅いとされるので、妹が消化される前に助けに行きます。
しかし、前述のとおり有り金を失ってしまい、食料を揃えるお金がないので、仕方なく道中で倒した魔物を調理して食して進んでいくことになります。

<主な登場人物>
ライオス:主人公で、剣を振るう戦士キャラ。元々魔物に興味があり、魔物を食べてダンジョンを進むという案も彼のもの。
マルシル:エルフの魔法使いの女性。攻撃だけでなく回復系の魔法も使える。魔物を食べるという案に難色を示す。ドジっ娘。
チルチャック:ハーフフットの鍵師の男性。戦闘は得意でないが、開錠や罠の扱いに長ける。多分PT内では一番常識人に近い。
センシ:道中で出会ったドワーフの男性。迷宮で10年以上魔物食の研究をしている。
・ライオスたちの調理を見かねた
・魔物食に興味を持ってもらえることが嬉しい
・レッドドラゴンを調理するのが夢
という事情もあり、主人公たちに同行を申し出る。かなりマイペースな性格。
ファリン:ライオスの妹。糸目で僧侶系の職業。

魔物を調理する様子が、かなり丁寧にレシピとして描かれているのが特徴です。無論マネができる代物ではないですが…。
ファンタジーでありながら、妙に生活臭があったりするマンガです。。全体的にコメディチックですが、レッドドラゴンが潜むかなり下層まで進んだ経験のある主人公PTの戦闘力は高めであることも描かれています。
ファンタジーもの、(マネできない)グルメもの、コメディもの、いずれとしても読める内容になっていて、今後の展開も楽しみです。

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by genbu-toro | 2015-03-08 18:00 | 本の話 | Comments(0)
2014年 10月 31日

「大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS」向け攻略本の話

久しぶりに攻略本についてのお話。スマブラ3DS向けには以下の4冊が発刊されています。

・『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS ファイティングパーフェクトガイド・極』 エンターブレイン(ファミ通) 1,620円(税込) 10/17発売 943頁+小冊子
・『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS ファイナルパーフェクトガイド』 アスキー・メディアワークス(電撃) 1,620円(税込) 10/17発売 799頁+小冊子
・『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS 完全攻略本』 徳間書店(Nintendo DREAM) 1,188円(税込) 10/17発売 511頁
・『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS:任天堂公式ガイドブック』 小学館 1,404円(税込) 10/28発売 447頁

ファミ通と電撃は税抜1,500円で、攻略本自体の大ボリュームに加え、持ち運びの面を考慮してハンドブックつき。ニンドリはボリューム面と価格を抑えた感じ。この3冊は発売約1ヶ月という時期で同時発売でした。
小学館はそこから約10日遅れ、ボリューム面はファミ通&電撃ほどではなく、価格はニンドリより高いという位置づけですね。
今回は、このうちファミ通のものと電撃のものを入手しましたので、この2冊の比較記事ということになります。

それぞれの特徴
・ファミ通
カウンター、シールド削り、スーパーアーマー、操作可能、ため可能、地形対応、追加入力可能、引き寄せ、必殺ワザ後落下、方向調整可能、向き変え、メテオ、リフレクト、連打、と以上の特性を各キャラクターの各技にアイコン化して表示してある。
イメージイラストは巻末に固めてあって各1P使ってあり、大きめサイズで見られる。
キャラ解説は1キャラ14P(一部除く)のボリューム
【内訳】
キャラ名、カラーバリエーション、能力バランスなど:2P
弱攻撃/強攻撃/スマッシュ攻撃/ダッシュ攻撃/ガケのぼり攻撃:2P
空中攻撃/つかみ攻撃/投げ/起き上がり攻撃:2P
デフォルト必殺技:2P
カスタマイズ必殺技+最後の切り札:4P
基本戦術、技のコマンド一覧:2P

小冊子は技一覧(攻略本中の技コマンド一覧と同様の内容)で各キャラ1P、ピクオリとロゼチコとパックマンとゲムヲとダックハントとマルスとルキナは2P
クリアゲッター一覧
ファイター別基本能力一覧

・電撃
第1章「『スマブラ』の基礎知識」中の「テクニック」の項で、乱闘の攻め方などの解説が詳しい。
ファイターの重さ、各技のふっとばし力が明確に数値化されている(マリオ相手に終点中央で撃った場合にバーストする目安のダメージ量の表示がある)。
フィールドスマッシュ全域マップつき。
キャラ解説は1キャラ10P(一部除く)のボリューム
【内訳】
キャラ名、カラーバリエーション、能力グラフなど:2P
技データ:6P(基本的に弱~上空中までで2P、下空中~通常必殺技3までで2P、横必殺技1~最後の切り札で2P)
基本戦法、復帰パターン、復帰阻止、カスタマイズ指南:2P

小冊子は技一覧(必殺技の表示が大きめ+写真入り)で全キャラ1Pに収める力技が使われています(
メテオ技早見表
ファイターランキング(重さ、リーチ、パワー、ダッシュ、歩き、ジャンプ高さ)
隠し要素リスト

・共通
順番は違えど、構成はシステム解説+キャラ解説+ステージ解説+フィールドスマッシュ解説+いろんなあそび解説+データ集という内容で、キャラ解説に一番ページが割かれている。

あとは細かい点ではキャラ解説のページでの必殺技の並べ方が異なっています。
ファミ通:デフォ必殺技優先、以下通常2→通常3→横2…の順
電撃:通常1→通常2→通常3→横1→横2…の順
これは一長一短で、ファミ通の並べ方はガチ乱闘での戦い方を考える上では便利で、電撃の並べ方はそれぞれの必殺技の比較がしやすいという利点が出ます。

比較中でファミ通ではイメージイラストが固まっていて便利と書きましたが、電撃もイメージイラスト自体は全て1Pずつ使って全10枚がまるごと入っています。ただ、掲載ページがバラバラ(目次に掲載ページは記載アリ)となっています。
電撃の方は本のカバーを外すと、よくあるカバーの色抜きのような表紙構成ではなく、イメージイラスト10枚のうち『スマッシュブラザーズ×WiiFit』と『スマッシュブラザーズ×ゼノブレイド』の2枚を除いて表紙に4枚、裏表紙に4枚とカラーで掲載されています。表紙の紙自体の肌触りが結構いい(※個人の感想です)ので、カバーを外してみるのも一興ですね。

…と、ここまで比較してきましたが、結論を書きますと「攻略本として比較すると電撃の方が勧められる内容」ということになります。
ページ数はファミ通の方が多いんですが、全体の構成のまとまりが電撃の方が良く、各データの数値化も嬉しいところ。ファミ通の方ではふっとばし力はS、A~Fという7段階の表示しかありません。
ハンドブックにはメテオ技一覧やファイターランキングと便利だったりなかなか面白い内容が入ってたりするのも好印象です。

まとまりがいいと思える電撃の攻略本でも約800頁なんですが、ニンドリと小学館の攻略本は果たして質量的に足りてるのか?という疑問は湧いてきます。資金的にも情報量的にも無駄が多すぎるので、さすがに4冊揃えることはしませんが…。

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by genbu-toro | 2014-10-31 18:00 | 本の話 | Comments(0)
2014年 03月 29日

「大相撲 行司さんのちょっといい話」を読んでみた

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著者の三十六代木村庄之助ですが、現在(2014年3月)木村庄之助を務めているのが三十七代ですので、昨年5月(夏場所)をもって定年退職となった先代ということになります。
中卒で入門するまでの流れや行司の仕事内容から、所属部屋であった井筒部屋の話も出てきます。
最終的に立行司の木村庄之助となったので、現在横綱である白鵬・日馬富士の話も多めですね。

この人は番付表に相撲字を書いてきた人でもあるので、途中の相撲字に関する話はかなり興味深く読みました。
同じ相撲字であっても、書く人によって個性が出るもんなんですねぇ。

最後に「日本相撲連盟」に所属して、学生相撲などの主審を長く務めてきた浦嶋三郎さんとの対談も掲載されています。

結果的に定年後・本書の発売後となりましたが、鶴竜の初優勝と横綱昇格も喜んでおられることと思います。
文章が敬体でありながら、構成が読みやすく、勉強になりながらもほっこりする本でもあります。

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by genbu-toro | 2014-03-29 22:15 | 本の話 | Comments(0)
2014年 03月 09日

「ワンパンマン」を読んでみた

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原作は、以前記事を書いたモブサイコ100と同じONEさんがWebで公開しているものですね。
モブサイコの方はそのままの絵で単行本化されていますが、ワンパンマンの方は村田雄介さんという、「アイシールド21」の作画をされていた方が作画して単行本となっています。
村田さん作画の連載は「となりのヤングジャンプ」というWebサイトでされています。

内容としては、圧倒的な強さを持つがために、あらゆる敵を一撃(ワンパン)で倒してしまうヒーロー・サイタマを主人公としたコメディチックなアクション漫画ですね。
モブサイコといい、主人公のスペックが振り切れているのがこの作者さんの特徴ですね。

この滑稽さは、むしろ原作のような絵のほうが映えることもありますが、いずれもWebで無料で見られるものなので、それぞれ違った魅力のあるものとして読むことができますね。

【余談】
読んでて結構忘れてしまいがちなので、作中に出てくる「災害レベル」をメモしておきます。
神…人類滅亡クラスの危機。
竜…いくつもの町が壊滅する危険性があるほどの危機。
鬼…一つの町の機能停止もしくは破壊の危機。
虎…多くの人命の危機。
狼…危険因子の出現。

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by genbu-toro | 2014-03-09 20:06 | 本の話 | Comments(0)
2014年 03月 07日

「覆す力」を読んでみた

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現在竜王と名人という二冠を有する森内さんの初の一般書。
ですので、当ブログのカテゴリでは「棋書」ではなく「本の話」としてレビューさせて頂きます。

本書は、著者のここまでの半生を綴った自叙伝という面が大きくなっています。
第1章は「竜王戦」と題し、竜王戦9連覇とこの棋戦で圧倒的な強さを見せてきた渡辺明さんとの今年度の竜王戦を振り返っています。
その後は将棋と出会ったきっかけからプロになるまで、そして永世名人の資格を得るまでの道のりが語られます。
そして最後の章ではスポーツの話も絡めつつ、森内流の勝負理論が展開されます。

何よりもこの本で強調されているのは「羽生善治」という存在です。
著者自身、小6で奨励会入会、16歳でプロ入り、25歳で名人戦でタイトル初挑戦とかなり順調にキャリアを重ねてきました。しかし、羽生さんの圧倒的な成績は語るまでもありません。
その圧倒的な強さの人と同時代を戦うことに自身を不運だと思ったこともあったようですが、著者にとって羽生さんは「ライバル」ではなく、「永遠に追い続ける目標」と捉え、島研でも切磋琢磨しながら「羽生世代」のトップ棋士の一人として戦い抜いてきました。
「羽生世代」としては、羽生さんの他には郷田真隆・佐藤康光・先崎学・深浦康市・藤井猛・丸山忠久・森内俊之・屋敷伸之といった名前が現役棋士では挙げられます。

「目先の勝利よりも、誰しもが避けて通れない敗戦から何を学び取るかが大切」であると説いたり、地道にコツコツと努力をし続けている著者らしさにあふれた著書となっているように思います。

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by genbu-toro | 2014-03-07 20:41 | 本の話 | Comments(0)
2014年 01月 31日

「真・バトル奥義VII」を読んでみた

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XY発売後初のバトル奥義ということで購入しました。
このシリーズは文章の内容ももちろんですが、それ以上に誤字脱字のほうが注目されやすいイメージはあります。
過去には絶対零度や神速の入った配布スイクンの性格が「ずぶとい」と表記されていたこともありました。今回は配布スイクンはちゃんと「のんき」ですが、別のミスは何箇所かあるようです。

さて内容のほうですが、最近はPT紹介+単体考察という感じだったんですが、今回はまだ発売から3ヶ月でムーバー解禁から1ヶ月という段階での出版だからか、シングルバトルの単体考察のみになっています。

最初に「注目メガシンカポケモン」として、ガルーラ・バンギラス・ギャラドス・フシギバナ・リザードンゲンガーにそれぞれ4ページずつ割いて解説がされています。

その後、XYで新登場となったポケモンから最終進化系35匹の単体考察が各2ページ、「注目メガシンカポケモン」で触れられなかったメガシンカポケモンすべての単体考察が各2ページ、「有力旧作ポケモン」として32匹のポケモンを挙げ、こちらも各2ページ解説となっています。

あとはコラムなどといったおまけも結構な分量がありますが、個人的には「仕様変更された技一覧」がまとまってるのが嬉しいと思いました。
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by genbu-toro | 2014-01-31 22:45 | 本の話 | Comments(0)
2013年 08月 30日

「ファミ通と僕 1998-2000」「ファミ通と僕 2000-2002」を読んでみた

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週刊ファミ通にて1998年から15年に渡り連載されている「伊集院光 接近につきゲーム警報発令中」をまとめたコラム本が2巻同時に出ました。
第1巻が1998年10月~2000年10月、第2巻が2000年10月~2002年10月と、それぞれ2年ずつまとめられています。
週刊誌なので、2年分=100本ほどのコラムが1冊に入っていることになります。

内容は、それぞれの週のコラム+今の伊集院さんがこのコラムを読んで思うこと+掲載週のファミ通の注目記事
で構成されています。それに加えて、その年に起こった出来事であるとか、発売されたゲームの年表も載っています。
当時の連載は6割ほどがパワプロの記事で、量だけでなく熱量も一番感じられるのがパワプロのコラムですね。

ゲーム好きであり、なおかつこの辺りの年代について、「懐かしい!」と思える年齢層の方にはオススメできる内容ではないでしょうか。
しかし、出ると聞いてから実際に出るまでのスパンが結構長かったので、この続編が出るとしたらいつになるんだろう、と思うところはあります()
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by genbu-toro | 2013-08-30 21:23 | 本の話 | Comments(0)
2013年 08月 21日

「日本国憲法を口語訳してみたら」を読んでみた

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近年、日本国憲法を改正するだのしないだのという話が盛んに行われています。
まぁ、だからある程度知っておきたいと思ったため読んでみることにしました。

この本を読む時にとりあえず注意しておくべきことは、若者言葉が多用されているため、かなり人を選ぶというところでしょうか。高校生くらいの年齢層に向けて書かれたかのような感じです。
それもそのはず、著者は愛知大学の法学部の学生であり、20代という年齢です。また、元々ネットに書いていたものだったようなので、そういう言葉遣いになっていたというところもあるかもしれませんね。

前半は憲法の原文と口語訳です。見開き右ページが口語訳、左ページが原文なので、比較しながら読めます。
後半はコラム。
現代的な憲法が歴史的にどうできてきたか、日本国憲法がどのような流れでできたか、などといったことが口語訳と同じような文体で書かれています。

個人的にはこういう文体はかえって辛いなぁ、と思うところはありましたが、分かりやすくはありますので、「とりあえず憲法というものをさらう」という意味では有用な本ではあると思います。
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by genbu-toro | 2013-08-21 23:25 | 本の話 | Comments(0)
2013年 08月 01日

「ポケモンあるある」を読んでみた

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「真・バトル奥義」を出している三才ブックスから発売された、バトル奥義執筆陣の経験談から来ている「あるある」な話をまとめた本になっています。
私などの場合は表紙のネタの段階であるあるでしたので購入余裕でした()

最初の40ページほどは1ネタに対して絵がついて1ページ割り当てて全世代からよりすぐったと思われるネタが出てきます。
そこからは各世代ごとに分けて、1ページに何個もネタが文章だけで書かれる、というような形になってきます。第1世代と第3世代のページ数が多め。
この辺りは周回だけしかしないような方でも分かるようなネタになっていますね。

そして最後の方は
「育成あるある」「対戦あるある」「廃人あるある」
のような、本当にやり込んでいる人向けのネタになっています。
本全体を通して思ってたよりも共感できるネタが多くて、面白く読めました。
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by genbu-toro | 2013-08-01 21:44 | 本の話 | Comments(0)
2013年 07月 22日

「ポケモンが生きる意味を教えてくれた」を読んでみた

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「しょこたん」こと中川翔子さんが自身のポケモンとの付き合い方などを書いた本が発売になりました。

最初は初代「赤緑」の発売に関して。自身の当時辛かった中学時代の告白も含めて語られます。
以降、アニメの放送開始、「ポケモンサンデー」「ポケモンスマッシュ!」の番組参加、映画の声優挑戦などについて語られていきます。
文量としてはゲームよりもアニメや番組に関してのほうが多いでしょうか。

途中には
・ゲームソフト歴代一覧表
・しょこたんが選ぶアニメ名作BEST5、アニメ歴代シリーズ一覧
・ポケモン映画歴代作品一覧
が載っていますので、その辺りの資料的な価値もそれなりにあるでしょうか。

最後にはしょこたんが株ポケの社長である石原恒和さんにインタビューと言う形での対談の文章が10ページほど。
テーマであるとか、初代のデバック作業の辛さなどについて石原社長が語ってくれています。

巻頭と巻末にはしょこたんの写真が約10枚ずつ、計20枚くらい掲載されていて、ちょっとした写真集という趣もありますね。
私にとっても非常に大切な存在であるポケモンについて振り返るいい機会になる本だな、と思いました。
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by genbu-toro | 2013-07-22 23:59 | 本の話 | Comments(0)