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カテゴリ:将棋( 93 )


2015年 03月 26日

電王戦FINAL第2局までで露見したソフトの課題について

将棋電王戦公式サイト

電王戦FINAL第2局、永瀬拓矢六段-Seleneの対局は、永瀬六段の角不成の王手を放ったところで、Seleneが王手を防がずに別の手を指したことで、王手放置で反則負けとなりました。
反則負けでしたが、局面的にも永瀬さんの勝ち筋に入っており、本人も直後に勝ちを読みきっていることを証明しました。

Seleneは、飛・角・歩という、打ち歩詰め回避以外ではまず成る3つの駒の不成を認識できなかったようです。
永瀬さんは研究段階でこの問題を認識していた上で、修正されている可能性も考え、9割以上勝ちという局面になってから、「少なくとも不成に対して時間は使う」という経験則に基づき、角不成という手を指しました。
事前練習では勝率1割程度だったというSeleneに、勝ち筋まで持っていった上で、人間相手には本来なら指さない手を、勝ちの確率を上げるために指した永瀬さんは勝負師だな、と感じました。

第1局も併せて、現状でのソフトの課題として挙げられるのは
・負け筋に入った場合の無駄な王手ラッシュをなくすようにするべきなのか否か
・実現可能性が低い手(今回の場合の角不成)に対応しないことによって読みの量を増やすことの是非
・プロにとっては直線的に読みきれる変化に関して、読み負けてしまう
といったところでしょうか。

1点目。明らかに詰まない状態での王手ラッシュは、いたずらに手数を延ばすだけなので、人間同士の対局ではありえませんし、無礼とされます。
これをソフト特有の味と取るか、やはり無礼と見るかは人それぞれですが、プログラムでこれを無くすのはなかなか難しそうです。

2点目。今回のような、飛角歩の不成に対応しないソフトは、この問題を放置した場合と対応した場合に、後者の方が棋力が落ち勝率としては下がってしまう可能性はありますが、勝敗に直結する部分でのバグなので、この場合は対応する以外の選択肢はないでしょう。
しかし、それ以外の部分で、実現可能性の低くて影響の小さい部分を切り捨てて読みの量を増やすべきかどうか、というのは課題になるでしょう。

3点目は現状でのソフトの全幅検索という思考法の弱点と言える部分です。

これまで2回はソフト側勝ち越しの結果でしたが、今回はここまでプロ側2勝としています。
電王戦を機に、ソフトに対してのプロ側の研究が進んできているというのもあるかもしれませんが、本当の意味でプロを超えるためには、まだまだ工夫が必要な部分も多いし、そう簡単ではないのかもしれません。

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by genbu-toro | 2015-03-26 18:00 | 将棋 | Comments(0)
2015年 03月 12日

平成26年度順位戦結果まとめ

※敬称略
A級の結果はこちら参照。
プレーオフは2局終わって、久保九段が連勝で勝ち上がって、行方八段との挑戦者決定戦に駒を進めています。

最終局前の状況はこちら

B1級
昇級を決めていた佐藤(天)八段が勝ったことにより1位昇級。同じく昇級が決まっていた屋敷九段は2位昇級。
松尾・山崎というB1級常連の2人はまたも昇級ならずも、順位は上のほうなので来期に期待します。

降級は、こちらも最終局前に決定していた藤井九段と飯塚七段。最終局の直接対決は飯塚勝ちで全敗は回避。

B2級
昇級を決めていた稲葉七段は最終局も勝って1位昇級。
2番手争いをしていた中で、先崎VS阿部戦で先崎九段勝ちで2位昇級を決めました。
北浜八段は最終局勝ちだったので、阿部八段勝ちなら昇級でしたが、昇級ならず。

降級点は杉本・豊川・高橋・中田(宏)・泉の5名で、泉八段は降級点2回目により降級となりました。

C1級
自力昇級が懸かっていた菅井・澤田の両名が共に勝って昇級。
中村(太)六段は3位の位置で8-2も、またも頭ハネ。

降級点は佐藤(秀)・脇・北島・神谷・塚田・浦野の6名で、脇八段が2回目の降級点により降級となりました。

C2級
最終局前に昇級を決めていた、横山-千田の全勝直接対決は横山六段の勝ちで、横山1位千田2位での昇級。
残り1枠の争いで、重要だった中村(亮)-村田(顕)の直接対決は村田五段の勝ち。
また、村田五段よりも順位が上だった岡崎六段が、永瀬六段に敗れたことにより、村田五段が逆転昇級となりました。

降級点は勝又・増田・石川・加藤・村田(智)・小倉・森(けい)・田中(魁)・西川(慶)・内藤の10名。
うち、増田・石川・西川の3名がフリークラス転出、内藤九段は今期限りで引退となりました。
また、勝又・村田・小倉・田中の4名は2回目の降級点です。

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by genbu-toro | 2015-03-12 18:00 | 将棋 | Comments(0)
2015年 03月 10日

NHK杯での橋本崇範八段の二歩について

【この記事を書くにあたっての流れ】
・Twitter上で橋本八段が「明日のNHK杯ではとんでもないことが起こる!?」と予告
・その時間は出かける用事があったので「なんかインタビューでやったのかな?」と思いつつ録画予約を入れる
・出かけの用事から帰ってきたら、Yahoo!ニュースで「橋本八段二歩で負ける」というニュースの文字
・事の顛末を確かめるために、録画したNHK杯を見る

二歩というのは、将棋において犯してしまいやすい反則の第1位に挙げられます。
NHK杯という舞台においては、過去に豊川孝弘、松尾歩の両氏が経験したことがありますが、いずれも1回戦でのものであり、準決勝という舞台での反則は異例です。

当初、「とんでもないこと」に該当しているのではないか?と思っていたインタビューは、過去にやっていたモノマネ系ではなく「激辛坦々麺」「準決勝進出者で一番華があるのは自分」「決まった…」など、独自のものでしたが、「とんでもないこと」というほどのものではありませんでした。

将棋の内容は、先手行方八段の居飛車に対し、橋本八段が角交換型の四間飛車を採用しました。
とにかく動きの難しい将棋で、中盤がすごく長い将棋。その中で先手が角を好所に打ち据えた後、▲5五角の牽制で争点を作り、5筋の歩を交換して手を作りました。
後手は千日手含みの手順を繰り返していましたが、このままではジリ貧と見てか、△6七歩の勝負手を絡めて動いていきました。しかし、先手がうまく対応し、解説の木村一基八段も先手良しとの見解を示し始めたところで、勝負手の△6七歩が残った状態のまま△6三歩と打ってしまい、二歩の反則となりました。

今回、二歩ということになってしまいましたが、反則手を指してしまった原因として考えられるところとしては
・長い中盤で持ち時間を互いに使いきり、切迫していた
・その中で形勢をやや損ねてしまい、二歩を打った局面では指す手があまりなかった
・初の決勝進出を懸けた一番で、気負いがあった(?)
辺りでしょうか。

本人も、前述の「前日予告」だけでなく、放送後にも対局内容に触れるツイートを複数件更新しており、「反則負けで恥ずかしいとかはないです」と強調されていますし、対局の敗戦に対する気持ちの整理はできている様子でした。

間違いなく記録だけでなく、強烈に記憶にも残る「とんでもないこと」でした。

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by genbu-toro | 2015-03-10 18:00 | 将棋 | Comments(0)
2015年 03月 06日

A級順位戦が終わっての状況

こちらの記事で、最終局前の状況を整理しましたが、「将棋界の一番長い日」ことA級順位戦最終局が3/1に行われました。

対局結果は
森内俊之九段-行方尚史八段:森内勝ち
渡辺明二冠-久保利明九段:渡辺勝ち
深浦康市九段-佐藤康光九段:深浦勝ち
広瀬章人八段-三浦弘行九段:広瀬勝ち
阿久津主税八段-郷田真隆九段:郷田勝ち

以上により、状況としては、挑戦争いは行方・渡辺・久保・広瀬の4名が6-3の成績で並び、プレーオフとなります。
4名によるプレーオフは、23年ぶりという珍事です。ちなみに、23年前に並んだのは谷川浩司九段(当時竜王)、南芳一九段、高橋道雄九段、大山康晴十五世名人で、挑戦権を得たのは高橋さんでした。
プレーオフは順位に応じてのパラマス方式で行われるため、まず3/5に久保-広瀬が指されまして、久保勝ち。よって3/10に久保-渡辺、3/16に勝者-行方と指され、16日の対局に勝った人が挑戦、ということになります。

降級の方は、降級争いをしていた中で一番下位だった三浦さんが敗れ、降級となりました。
ただし、降級争いの対象の森内さん、郷田さんともに勝ったため、結果的には「勝っていても降級」という状況ではありました。

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by genbu-toro | 2015-03-06 18:00 | 将棋 | Comments(0)
2015年 02月 20日

平成26年度順位戦最終局を前にしての状況

今年度は、事前に予想したので、それと照らし合わせながら見ていきます。

A級
・挑戦者争い
2 行方尚史八段 6-2 最終戦VS森内俊之九段
7 久保利明九段 6-2 最終戦VS渡辺明二冠
3 渡辺明二冠 5-3 最終戦VS久保利明九段
9 広瀬章人八段 5-3 最終戦VS三浦弘行九段

混戦ですが、ダークホースとして見ていた行方さんが1番手で来ています。
久保-渡辺の直接対戦がかなり重要となりそうです。

・降級争い(2人)
8 郷田真隆九段 4-4 最終戦VS阿久津主税八段
1 森内俊之九段 3-5 最終戦VS行方尚史八段
6 三浦弘行九段 3-5 最終戦VS広瀬章人八段
10 阿久津主税八段 0-8(降級確定) 最終戦VS郷田真隆九段

A級初参戦の阿久津八段が全敗で既に降級が確定しています。
前期名人で、順位戦及び名人戦の強さに定評のある森内九段がまさかの苦戦。
三浦九段:●で降級、○でも森内○かつ郷田○で降級
森内九段:●で三浦○なら降級、○なら残留
郷田九段:●で森内○かつ三浦○で降級、○なら残留
こちらも混戦で、4-5降級もありえます。

B1級
・昇級争い(2人)
12 佐藤天彦八段 9-2(昇級確定) 最終戦VS丸山忠久九段
1 屋敷伸之九段 8-3(昇級確定) 最終戦VS村山慈明九段

・降級争い(2人)
10 藤井猛九段 3-8(降級確定)最終戦VS飯塚祐紀七段
11 飯塚祐紀七段 0-10(降級確定)最終戦VS藤井猛九段

B1は、最終局を待たずして昇降級ともに確定。佐藤さんと屋敷さんの順位争いとなります。
予想で本命に推した豊島さんは開幕2連勝の後3連敗で失速。

B2級
・昇級争い(2人)
11 稲葉陽七段 8-1(昇級確定) 最終戦VS森下卓九段
4 先崎学九段 7-2 最終戦VS阿部隆八段
13 北浜健介八段 7-2 最終戦VS窪田義行六段
15 阿部隆八段 7-2 最終戦VS先崎学九段

予想で出した稲葉-糸谷の対局は糸谷さん勝ちでしたが、稲葉さんがそれ以外全勝で昇級確定。
竜王を獲得した糸谷さんは、鈴木八段と中田八段に星を落とし、8-2ですが今期昇級してきたという順位の悪さも相まって昇級の目はありません。
最終局は、先崎-阿部の直接対局がポイント。
先崎九段:○で昇級
北浜八段:○かつ阿部○で昇級
阿部八段:○かつ北浜●で昇級

・降級点争い(5人)
16 青野照市九段(降級点1) 4-5 最終戦VS中田宏樹八段
17 畠山成幸七段 4-5 最終戦VS鈴木大介八段
20 中川大輔八段 4-5 最終戦VS安用寺孝功六段
23 窪田義行六段(降級点1) 4-5 最終戦VS北浜健介八段
24 安用寺孝功六段(降級点1) 4-5 最終戦VS中川大輔
25 島朗九段(降級点1) 4-5 最終戦VS佐々木慎六段
8 森下卓九段 3-6 最終戦VS稲葉陽七段
10 豊川孝弘七段 3-6 最終戦VS野月浩貴七段
2 高橋道雄九段 2-7 最終戦VS飯島栄治七段
5 中田宏樹八段 2-7 最終戦VS青野照市九段
9 杉本昌隆七段 2-7(降級点確定) 最終戦VS中村修九段
14 泉正樹八段(降級点1) 1-8(降級確定) 最終戦VS井上慶太九段

成績下位に順位上位者が多いため、降級点の可能性の残る人が多くなっています。
2014年、左穴熊の著書を出した杉本さん、NHK将棋講座で現在講師を務める豊川さんが苦戦。

C1級
・昇級争い(2人)
4 菅井竜也五段 8-1 最終戦VS高野秀行六段
30 澤田真吾五段 8-1 最終戦VS浦野真彦八段
3 中村太地六段 7-2 最終戦VS塚田泰明九段
6 船江恒平五段 7-2 最終戦VS脇謙二八段
9 千葉幸生六段 7-2 最終戦VS片上大輔六段
21 金井恒太五段 7-2 最終戦VS神谷広志七段

菅井さんが佐々木さんに負けた以外落とさず前評判通りの強さでトップ。最終戦に勝つか澤田さん中村さんいずれか負けで昇級と有利な状況です。ただし、澤田さん中村さんの最終局の相手は今期C1順位戦の成績下から2人ですので、できれば勝って決めたいところでしょう。
澤田さんはC2からの連続昇級に自力の状況。
もう1人本命の中村さんは他力で、今回も頭ハネになるかもしれません。

・降級点争い(6人)
1 南芳一九段 2-7 最終戦VS富岡英作八段
14 北島忠雄六段 2-7 最終戦VS平藤真吾七段
15 宮田敦史六段 2-7 最終戦VS大石直嗣六段
17 佐藤秀司七段 2-7 最終戦VS日浦市郎八段
19 脇謙二八段(降級点1) 2-7 最終戦VS船江恒平五段
27 神谷広志七段 2-7 最終戦VS金井恒太五段
28 塚田泰明九段 2-7 最終戦VS中村太地六段
18 浦野真彦八段 1-8(降級点確定) 最終戦VS澤田真吾五段

B2に比べてかなりシンプルな状況。

C2級
・昇級争い(3人)
7 千田翔太四段 9-0(昇級確定) 最終戦VS横山泰明六段
11 横山泰明六段 9-0(昇級確定) 最終戦VS千田翔太四段
14 中村亮介五段 8-1 最終戦VS村田顕弘五段
21 岡崎洋六段(降級点1) 8-1 最終戦VS永瀬拓矢六段
8 村田顕弘五段 8-1 最終戦VS村田顕弘五段

予想で名前を出した永瀬さんが5-4…本当にC2は読めません。
注目の千田さんがここまで全勝で既に昇級を決めています。最終戦は同じく全勝で昇級を決めている横山さんとの順位争いの一局となります。
中村-村田(顕)の直接対戦がありますので
中村五段:○で昇級
岡崎六段:○かつ村田○で昇級
村田五段:○かつ岡崎●で昇級

・降級点争い(10人)
42 上村亘四段(降級点1) 4-5 最終戦VS勝又清和六段
49 星野良生四段 4-5 最終戦VS田中魁秀九段
50 宮本広志四段 4-5 最終戦VS遠山雄亮五段
1 小林健二九段 3-6 最終戦VS加藤一二三九段
32 伊藤真吾五段 3-6 最終戦VS八代弥四段
39 勝又清和六段(降級点1) 3-6 最終戦VS上村亘四段
40 門倉啓太四段(降級点1) 3-6 最終戦VS森けい二九段
44 石川陽生七段(降級点2) 3-6 最終戦VS田中悠一四段
4 加藤一二三九段 2-7 最終戦VS小林健二九段
17 藤原直哉七段(降級点1) 最終戦VS内藤國雄九段
18 小倉久史七段(降級点1) 2-7 最終戦VS中座真七段
35 森けい二九段 2-7 最終戦VS門倉啓太四段
41 増田裕司六段(降級点2) 2-7(フリークラス確定) 最終戦VS吉田正和五段
6 村田智弘六段(降級点1) 1-8(降級点確定) 最終戦VS阿部光瑠四段
45 田中魁秀九段(降級点1) 1-8(降級点確定) 最終戦VS星野良生四段
36 内藤國雄九段 0-9(降級点確定) 最終戦VS藤原直哉七段

内藤九段は、この3月をメドにして引退を発表されました。
新四段も降級点争いに巻き込まれる、いつもながら魔のC2級。

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by genbu-toro | 2015-02-20 18:00 | 将棋 | Comments(0)
2014年 10月 18日

「将棋電王戦FINAL」に出場する棋士が決定!

将棋電王戦公式サイト

先鋒から順に
斎藤慎太郎五段、永瀬拓矢六段、稲葉陽七段、村山慈明七段、阿久津主税八段。
21歳、22歳、26歳、30歳、32歳の5人で平均年齢は26.2歳とこれまでで最も若い人選となりました。
その分、コンピュータに対する理解は深いと思われますが、過去の電王戦の戦績を見ると今回も苦戦が予想はされますが、個人的にはこの棋戦は結果よりも内容のほうが気になるところです。

また、この5人への挑戦権を決める将棋電王トーナメントに出場するソフトも発表されました。
AWAKE(巨瀬亮一)、Apery(平岡拓也、杉田歩、山本修平)、ETCShogi81(高橋直裕)、うさぴょん改(池泰弘)、N4S(横内健一)、カツ丼将棋(松本浩志/福田栄一)、Calamity(川端一之)、GAガ将ショウ!!!!!!!(森岡祐一)、きのあ将棋(山田元気)、きふわらべ(高橋智史)、激指(鶴岡慶雅、横山大作、丸山孝志、高瀬亮、大内拓実)、攻茶花電(由井卓哉)、さわにゃん(宇賀神拓也)、芝浦将棋Jr.(大串明,谷川俊策,川内博世,小川俊樹,原悠一,五十嵐治一)、scherzo(氏家一朗)、習甦(竹内章)、Selene(西海枝昌彦)、大合神クジラちゃんα(鈴木雅博)、nozomi(大森悠平)、ひまわり(山本一将)、P-BNZ(川久保銀河)、ponanza(山本一成/下山晃)、メカ女子将棋(酒井美由紀/渡辺弥生/辻理絵子/木村健)、やねうら王(磯崎元洋/岩本慎)、彌生道(大渡勝己)、Labyrinthus(細羽英貴)

以上26ソフト。
前回電王戦でプロ棋士と対戦した中では、ponanzaとやねうら王と習甦の3ソフトが参戦しています。また、これまで電王トーナメントに参戦していなかった激指がついに参戦ということで注目されます。
出場5ソフトを予想するなら上記4ソフト+Aperyが本命ということになるでしょうか。

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by genbu-toro | 2014-10-18 18:00 | 将棋 | Comments(0)
2014年 10月 06日

第22期倉敷藤花戦の勝ち上がりについて

トーナメント表

今年の倉敷藤花戦は波乱が多く、最終的には山田久美女流三段(※挑戦者決定局の勝ちで勝ち星規定により女流四段に昇段)が挑戦者となりました。
トーナメント表を見てみると

・アマチュア参加の2人(茅原さんと小野さん)がいずれも初戦を突破し、茅原さんは二回戦まで、小野さんは三回戦まで進んだ
・上田初美女流三段は長沢千和子女流四段に二回戦で敗退
・清水市代女流六段は渡部愛女流2級に二回戦で敗退
・矢内理絵子女流五段は熊倉紫野女流初段に二回戦で敗退
・香川愛生女流王将は村田智穂女流二段に三回戦で敗退
・貞升南女流初段が岩根女流二段や千葉涼子女流四段を破り挑戦者決定戦まで進出

これらの要素に加え、これまで女流棋界において絶対的な存在であった里見さんが今期休場していることも重なり、ベスト4の段階で残ったのが山田久美女流三段(当時)、本田小百合女流三段、貞升南女流初段、村田智穂女流二段と、いずれもタイトル獲得経験のない(山田さんと本田さんはタイトル挑戦は1回ずつあり)人が残るという珍しい事態となりました。

挑戦者となった山田さんの前回のタイトル挑戦は1989年の第12期女流王将戦であり、今回はそれから25年ぶりのタイトル戦登場となりました。これは男性棋士も含めて最長間隔となるようです。
また、47歳8ヶ月でのタイトル戦挑戦は女流棋士最年長ということになります。
後者の記録は現在45歳の清水市代さんが将来的に抜く可能性もありそうですが、前者の方はそうそう破られることのない記録ということになるでしょう。

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by genbu-toro | 2014-10-06 18:00 | 将棋 | Comments(0)
2014年 06月 08日

平成26年度順位戦・昇級予想

6月ということで順位戦が始まる時期になりましたね。既にB1は1局指されました。
ここ2年くらい最終成績をまとめていますが、今年からは事前予想もやってみようかな、と思います。

A級
昇級はないので挑戦者予想となります。
名人を奪還はされたものの、順位戦との相性がバツグンの森内さんと、ここ数年挑戦者争いに加わっている渡辺さんの争いという予感。
前期2位と健闘した行方さんや、今期A級初参戦の広瀬さんと阿久津さんがダークホースとしてどこまで食い込んで来られるかに注目です。

B1級
既に1局消化済み。その結果をまとめますと

勝ち:豊島、松尾、山崎、橋本、木村、佐藤(天)
負け:屋敷、丸山、畠山(鎮)、藤井、飯塚、村山
抜け番:谷川
(敬称略)

初戦勝った中では、前期は順位の関係で惜しくも1期抜けはならなかったものの、電王戦でYSSに圧勝してみせた豊島さんは余程のことがない限りは今期は上がるのではないかと見ています。残り1枠の争いとなるでしょう。
松尾さんや山崎さんはB1上位の常連ではありますが、まだA級の経験がありませんが今期はどうなるでしょうか。また、今期昇級してきた佐藤さんがどこまで星を伸ばすかにも注目。
初戦負けた中だと、A級から落ちて電王戦ではponanzaに負けてしまった屋敷さんと、A級14期と名人2期の実績のある丸山さんの巻き返しなるでしょうか。

B2級
混戦が予想されますが、個人的に推したいのは以下の人たち。
7位の位置にいる戸辺さん。B2級5年目であり、同学年である広瀬さんのA級昇級など発奮材料はあります。
稲葉さんは今期11位とまずまずの位置につけています。早指し棋戦ではありますが、2013年度銀河戦で優勝しました。
今期昇級してきた糸谷さんも早指し寄りのイメージですが、その分勢いに乗れば…という感じもあります。2局目で稲葉さんと先手番で対局が組まれていて、ひとつカギになりそうな気がします。
今期降級してきた鈴木さん、高橋さんはどうでしょうか。特に鈴木さんはここ最近絶不調というイメージがありますので、その不調を脱出できればチャンスが出てきそうです。

C1級
前期惜しくも昇級を逃した、中村(太)さんや菅井さんが昇級争いの中心になることが予想されます。
ただ、菅井さんは斎藤さん・佐々木(勇)さん・大石さんの3人と当たっており、いずれも後手番であるため、当たりとしては厳しめ。
昨年度のNHK杯で躍進した大石さん、菅井さんの兄弟子である船江さんなどを含めた昇級争いで、比較的若手の人が昇級するのではないでしょうか。

C2級
プロ入り初の順位戦で8勝を挙げ、今期は順位が良い千田さんに注目。
さらに棋王戦で羽生さんに2連勝した永瀬さんと、「関西若手四天王」の中では出世の遅れている村田(顕)さんの3人を昇級予想としておきますが、C2は毎年初参戦の人が4人いますので、予想が当たることはほとんどないと思われます←

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by genbu-toro | 2014-06-08 20:26 | 将棋 | Comments(0)
2014年 04月 12日

第3回電王戦第5局感想

第5局、屋敷伸之九段-ponanzaのカードは、130手で後手のponanza勝ちとなり、今回の全5局はコンピュータの4勝1敗という結果になりました。
横歩取りの戦型から、△1六香からの角追い手順や、終盤の△7九銀をはじめ、見どころの多い将棋でした。5局の中では一番の熱戦になったのではないか?と思います。

GPS将棋の評価値は中盤以降はほぼずっと後手寄りだったんですが、どうやらponanza内部の評価では揺れ動きがあったようで、最終的には▲8一成香の後△8三歩が実現したことで後手が勝ち筋に入ったというような感じだったようです。

対局ルールを第2回に比べて人間側に配慮した内容に改定した上でこの結果ということは、もし第4回を開催することがあるのであれば、もう最終決戦というつもりのメンツと環境を整えるしかないのではないのではないでしょうか。
個人的には、もう電王戦よりは以前あったタッグマッチのような活かし方にシフトしていったほうがいいのではないかとも思ってます。

アンケートで「MVP」を決めるということがありましたが、
棋士側:豊島将之七段
ソフト側:習甦
そして決戦投票の末、「習甦」が全体のMVPということになりました。

第1局ということで、普通に考えると日数が経過して印象が薄れるんですが、若手で勢いのある菅井五段の得意戦法の先手中飛車に手厚い将棋で完勝したことや、昨年負けたソフトの向上した姿のインパクトがそれ以上に大きかったということになるのだと思います。

【余談】
「毎日更新」という方針に従うことが、4月に入ってから厳しくなってきました。
ということで今後は、「土日祝日は基本的に(ポケモンオフ参加したときなど除く)更新+平日は都合の良い時に更新」という風に変更していこうかと考えています。
暇がある時には一週間フル更新できる時もあるかもしれないですが、基本的には週4回前後の更新になっていくのではないかと思っております。

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by genbu-toro | 2014-04-12 23:34 | 将棋 | Comments(0)
2014年 04月 03日

第41回将棋大賞が決定!など

年度が変わりまして、消費増税などもありましたが、毎年おなじみの将棋大賞も発表となりました。

最優秀棋士賞:森内俊之竜王・名人
優秀棋士賞:羽生善治三冠
敢闘賞:郷田真隆九段
新人賞:大石直嗣六段
最多対局賞:羽生善治三冠(62局)
最多勝利賞:羽生善治三冠(42勝)
勝率1位賞:村山慈明七段(33-10 0.767)
連勝賞:永瀬拓矢六段(12連勝)
東京将棋記者会賞:滝誠一郎八段
升田幸三賞:松尾歩七段(横歩取り△5二玉型)
名局賞:第61期王座戦五番勝負第4局千日手指し直し局 羽生善治王座VS中村太地六段
名局賞特別賞:第72期A級順位戦9回戦 三浦弘行九段VS久保利明九段

最優秀棋士賞は、名人を防衛し竜王を奪還した森内さんと、三冠を堅持し対局数と勝利数でトップの羽生さんのどちらかといったところでしょうが、年下のタイトルホルダーの渡辺さんに挑戦して奪取(棋界では年上の挑戦者が年下のタイトルホルダーに勝利する割合はかなり低い)したことが評価されたということでしょうか。

新人賞となった大石さんは今期順位戦C2級で10戦全勝で昇級を決め、NHK杯では行方さん・羽生さん・屋敷さんというA級棋士3人を撃破してベスト4まで残る活躍をしました。
連勝賞の永瀬さんは棋王戦で羽生さんに本戦・敗者復活戦で連勝して挑戦者決定戦に進んだ活躍がありました。
そして名局賞となった王座戦で挑戦した中村太地さんといった若手のホープと言われる棋士の活躍も多く見られたように思います。

また、引退棋士も発表になりました。
佐藤義則八段、大野八一雄七段、前田祐司八段、武市三郎七段、飯田弘之六段の5人がフリークラス10年の規定により引退となります。飯田さんはもう対局がないのでそのまま引退ですが、他の4人はまだ残ってる棋戦があるので、それを全て終えてから引退ということになります。
また、女流棋士で2008年度から休場が続いていた坂東香菜子さんも引退となりました。大学を卒業して別に就職をしたことで休場が続いたそうですね。

さて、2014年度はタイトルが
竜王・名人…森内俊之
王位・王座・棋聖…羽生善治
棋王・王将…渡辺明
という状況で始まります。2013年度の始まりと比較すると、竜王が渡辺さん→森内さんに移っただけで、他6棋戦はタイトルホルダーが防衛という結果でした。
森内さん-羽生さんというおなじみのカードの名人戦が4/8・9から始まりますので、現在進行中の電王戦と一緒に注目していきたいところです。

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by genbu-toro | 2014-04-03 19:44 | 将棋 | Comments(0)