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2015年 05月 24日

平成27年夏場所総括と来場所の番付予想

今月はこの記事だけの更新になってしまいます。

・優勝争い
白鵬が、肘の故障もあってか、終盤に失速。
その間に星を重ねた照ノ富士が12-3で、優勝決定戦もなく優勝を決めました。
日馬富士の白鵬戦の相撲は、先場所の千秋楽最後の取組以上の意気込みを感じましたし、感動しました。

照ノ富士の優勝により、来場所は大関昇進となる見込みです。
ここ3場所の成績は、8勝(東前頭2)・13勝(優勝次点)・12勝(優勝)で、3場所とも三役というわけではなかったものの計33勝。
さらに言えば、この2場所は優勝次点と優勝というところを見ると、もし大関であれば横綱に推挙されてもおかしくない成績を挙げたことを考慮すると、大関昇進させるのは妥当なところだと言えると思います。
三役経験2場所での大関昇進は年6場所制以降初、初土俵から初優勝までの場所数と初土俵から大関昇進までの場所数は幕下付け出しを除いていずれも歴代3位というスピード出世です。
今場所の白鵬の不振は、稀勢の里にとってもチャンスでしたが、特に栃ノ心に落とした星が痛かったですね。

番付予想
・三役
照ノ富士(東関脇) 12-3(優勝)
妙義龍(西関脇) 7-8
栃煌山(東小結) 8-7
逸ノ城(西小結) 8-7

照ノ富士の昇進が濃厚なこと、負け越したのが妙義龍のみで、一点の負け越しであることを考えると、空く枠は1~2。

宝富士(東前頭筆頭) 9-6
栃ノ心(西前頭筆頭) 9-6

昇進する可能性があるのはこの2人。
おそらく栃煌山が東関脇、逸ノ城が西関脇、宝富士が東小結まではほぼ確定で、西小結が妙義龍になるか栃ノ心になるかがかなり微妙な情勢。
ただ、栃ノ心の今場所の成績を見ると、栃ノ心が三役復帰、妙義龍は東前頭筆頭という番付になる可能性のほうがやや高いように思います。

・幕内
荒鷲(東前頭12) 2-13
千代丸(西前頭13) 3-12
富士東(東前頭13) 3-12
蒼国来(東前頭7) 1-4-10
常幸龍(東前頭15) 5-10
千代鳳(東前頭4) 0-2-13
貴ノ岩(東前頭16) 7-8

今場所は幕内下位で負けが込んだ力士が多く、休場力士も含めると6~7人は落ちそうな状況です。
貴ノ岩は十両の上位力士の成績次第では残留も可能そうな星取。

時天空(東十両筆頭) 10-5
英乃海(東十両5) 11-4
千代大龍(西十両2) 9-6
青狼(西十両筆頭) 8-7
鏡桜(東十両9) 12-3(優勝)
里山(東十両4) 9-6
大栄翔(東十両7) 10-5

上記の幕内成績を鑑みると、千代鳳と里山までの入れ替えはほぼ確実そうな状況。
その次の大栄翔の成績だと、貴ノ岩との入れ替えは起こらないように思います。

・十両
出羽疾風(東十両12) 4-11
土佐豊(西十両14) 7-8
大翔丸(西十両12) 6-9
明瀬山(西十両11) 6-9

空く枠は3~4。

御嶽海(東幕下3) 6-1
高木(東幕下10) 7-0(優勝)
徳真鵬(西幕下筆頭) 4-3
正代(西幕下2) 4-3

徳真鵬まではほぼ確定。
4番手の正代ですが、最後の相撲が14日目に明瀬山戦で、この入れ替え戦とも言える取組に敗れたため、おそらく昇進はないと思います。

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by genbu-toro | 2015-05-24 20:32 | 大相撲 | Comments(0)
2015年 03月 24日

稀勢の里の不調の原因について考える

稀勢の里が春場所を9-6で終えました。
気になったのは、初日からの2日間で、これまでは負けるにしても立ち合いからの腰高を突かれて相手の型にハマってしまう流れでの負けはあったにしても、春場所は立ち合いからほぼ棒立ち・無抵抗で土俵の外に出されての連敗をしたことと、中継の解説でも何人か指摘していましたが、下半身の肉が落ちている印象を受けました。

大関昇進からの2年(2012初~2013九)は
13勝2回
11勝4回
10勝5回
と、勝率面では大関として申し分ない活躍をしてきました。

2013夏、2013九、2014夏という3回の13勝の場所での優勝は、白鵬(15-0)、日馬富士(14-1)、白鵬(14-1)。
白鵬が横綱になって以降最低成績の10-5だった2012夏は最大のチャンスでしたが、終盤に崩れてしまい11勝止まりで、栃煌山-旭天鵬の優勝決定戦となり、旭天鵬の優勝となりました。
しばしば指摘されるメンタル面の弱さがあり、勝率としては良く優勝争いを最後まで盛り上げるという役割を果たすことは多いものの、優勝とは無縁という状態です。

そんな中で、異変とも取れる2015春。要因として考えられるいくつか仮説を立ててみます。

仮説1:実はケガをしている
稀勢の里は、ケガをしていたとしても「痛い」ということを殆ど言わず、2014初の千秋楽以外に休場がない力士です。
2015初の琴奨菊戦に敗れた際に琴奨菊が「バキッと音がした」と話していて、稀勢の里は無事を強調していましたが、実は大きなケガで、それが春場所に影響を及ぼしたという可能性はあるかもしれません。

そのケガで、もし稽古が十分にできなかったのであれば、下半身がしぼんでいたことも説明がつきます。
この仮説が正しい場合、不調は一時的なものといえるでしょう。

仮説2:実は力士としてのピークを過ぎている
大関昇進からの2年では9-6が1回のみで、他は2桁勝利したことは先に述べました。
しかし、2014年に入ってケガもあって初場所で大関になって初の負け越し。
2014年春~2015春までの7場所の成績は、13勝1回11勝2回9勝4回と、いわゆる「クンロク」が増えだしている傾向にあります。

ここ最近で気になるのは、成績面だけでなく、横綱日馬富士戦で一方的に突き押しを受けて短時間で土俵を割る内容が多いということです。
もちろん番付的にも実績的にも日馬富士が上ですし、稀勢の里に腰高という弱点があるにしても、あまりにあっさり敗れています。
稀勢の里は現在28歳で7月で29歳。30歳前後で引退に追い込まれている力士も少なくないですし、過渡期に来ていても不思議ではないのかもしれません。

もし、仮説2が正しい場合は、今後は数字は落ちる一方ということになってしまいます。

仮説3:単に春場所との相性が悪いだけ
大関になって以降、春場所の成績だけを抜き出すと、9勝・10勝・9勝・9勝。
実は平均的にあまり勝っておらず、単に大阪場所ではあまり調子が良くない傾向にあるというだけなのかもしれません。

以上、3つの仮説を立ててみました。
深刻度は3<1<2であり、できれば3であってほしいと願うばかりです。

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by genbu-toro | 2015-03-24 18:00 | 大相撲 | Comments(0)
2015年 03月 22日

平成27年春場所総括と来場所の番付予想

・照ノ富士
新関脇で13-2で殊勲賞と敢闘賞を獲得し、新三役での最多タイの勝数となりました。
地力を蓄えて、今場所一気に爆発した印象です。
1:栃煌山戦及び、千秋楽の豪栄道戦で見せた、もろ差しにされながらの受けの強さ
2:白鵬戦で見せた、攻めの強さ
この3番が、照ノ富士の魅力を詰め込んだような内容だと思います。栃煌山に完全にもろ差しを許して、その攻めを凌ぎ切って勝つ力士は、現状では照ノ富士ただ一人と言っても過言ではありません。
その守りの相撲のイメージが強かったんですが、白鵬戦で見せた積極的に攻める相撲も随所に出てくるようになってきています。
次の大関候補の最有力に挙がってくるとともに、この13勝が大関への大きな足がかりとなります。

・白鵬
14-1の成績で優勝しました。
照ノ富士戦で力負けし、翌日の稀勢の里戦での立ち合い変化。この変化が、前日の負けを引きずってのものだったのか、稀勢の里の立ち合いに突っ込んでくるのを見越してのものだったのか、気になりますが真相は闇の中ですね。
千秋楽の対戦相手の日馬富士は、万全ではなかったでしょうが、意地を見たかのような相撲で、白鵬日馬富士戦で久しぶりに熱戦を見ました。

・大関陣
稀勢の里9-6、琴奨菊8-7、豪栄道8-7。
3人揃ってとても寂しい成績でした。豪栄道は、ご当地ということもあってか、場所前には13勝という目標をブチ上げたようですが、ホームグラウンドとも言える場所でこの体たらくでは、見当違いな設定だったと言われても仕方ないですね。

番付予想
・三役
照ノ富士(東関脇) 13-2
隠岐の海(西関脇) 0-4-11
玉鷲(東小結) 4-11
妙義龍(西小結) 8-7

空く枠は2。隠岐の海の休場は残念でしたが、照ノ富士の活躍が全て吹き飛ばしてしまった印象です。

栃煌山(東前頭筆頭) 10-5
逸ノ城(西前頭筆頭) 9-6

今場所は東西の筆頭が勝ち越しており、順当に上がりそうです。
東関脇照ノ富士、西関脇栃煌山、東小結妙義龍、西小結逸ノ城という配置になるでしょうか。
西2枚目で8-7だった宝富士は、通常なら三役昇進でもおかしくないですし、妙義龍が先場所東8枚目で9勝という成績から今場所小結に返り咲いたことを考えると、番付運に恵まれていない感じはあります。

・幕内
松鳳山(東前頭8) 1-14
時天空(西前頭8) 3-12
阿夢露(東前頭16) 7-8

下位の方に負け越し力士自体が少なく、中位で大負けした2人と阿夢露の3人が降格候補。

富士東(東十両3) 12-3(十両優勝)
貴ノ岩(西十両6) 11-4
青狼(東十両4) 8-7

貴ノ岩まで2人はほぼ確実ですが、3番手が弱く、おそらく阿夢露は幕内残留になりそうな状況です。

・十両
琴恵光(東十両13) 4-11
双大竜(西十両11) 4-11
希善龍(西十両14) 6-9
舛ノ山(東十両10) 5-10

空きそうな枠は4。琴恵光と希善龍は現状ではなかなか十両定着は難しく、双大竜と舛ノ山はケガを治して出直しという感じです。

川端(西幕下筆頭) 5-2
錦木(西幕下2) 5-2
若乃島(東幕下3) 5-2
出羽疾風(東幕下13) 7-0(幕下優勝)
徳真鵬(東幕下2) 4-3

今場所は幕下上位に好成績がとにかく多く、東2枚目で勝ち越した徳真鵬が十両に戻れなさそうという恐ろしい状況です。
その中で、付出しから1年かけて新十両の座をつかんだ川端、初土俵から9年かけてここまで上がった錦木、十両にはね返されて逆襲の若乃島と出羽疾風が上がりそうで、来場所の十両は、この4人に加え今場所新十両だった天風・石浦・阿炎に、輝や阿武咲、英乃海といった若手がひしめく状態となりますので非常に楽しみです。

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by genbu-toro | 2015-03-22 19:57 | 大相撲 | Comments(0)
2015年 01月 30日

白鵬に対する懸念と大関の地位について

白鵬
今週報道に出ているように、白鵬が33回目の優勝を決めた稀勢の里との一戦のうちの取り直しとなった方の一番で、自身が勝ちとの見解を示し、審判に対しその決定に対し「子どもでも分かる」と批判しました。
この一番、私がリアルタイムで見た時には、「稀勢の里の逆転の投げが決まって先に落ちたのでは!?」って思いましたが、その直後のスロー映像を見てみると、やや稀勢の里のほうが早く土俵を割っているようにも見えるし、白鵬の足の甲の返りもあったので、取り直し自体は妥当な判定であったように思います。
これに対し、北の湖理事長及び横綱審議委員会が苦言を呈し、理事長が宮城野親方を直接注意し、親方が謝罪しました。

どうやらこれで幕引きのようなんですが、協会の対応にも白鵬側の対応にも疑問が残ります。
もちろん親方の監督責任もありましょうが、協会は問題の発端である横綱本人に注意すべきですし、謝罪も親方がした上で「白鵬も反省している」と言っただけです。果たして本人が本当に今回のことを反省しているのかどうかを真に確かめることができる機会は与えられないままでした。

大鵬は、明らかに誤審と言える内容で勝ちの相撲が負けになってしまった場面でも、審判を決して批判することはありませんでした。
「師」と仰ぐ大鵬を本当に尊敬しているのであれば、精神面でこういう方向には行かないと思うのですが…。
白鵬の親方の宮城野親方は現役時代は幕内在位2場所。理事長は優勝24回の元横綱。伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は優勝4回。実績的には現在の相撲協会はおろか、過去を見渡しても白鵬を凌ぐ人はいないという状況になってしまい、つけあがっているということなのかもしれません。

ここ2年くらいの白鵬は、土俵態度だけで言うとかつての朝青龍よりも悪い状態が続いており、今回のような案件があまり続くようだと、朝青龍と同様に「引退勧告」されてしまう可能性もあるのではないでしょうか。
それは、大鵬の優勝回数を超え、記録の面では間違いなく賞賛されるべき力士に対し、あまりにも悲しすぎる結末です。

(※2/1追記)
生放送中に、白鵬からこの件の謝罪の言葉があったようで、少しホッとしました。

大関
総括の記事で敢えて触れませんでしたが、豪栄道が大関昇進3場所で8-7、5-10、8-7という成績でカド番を脱出しました。
昇進基準の目安が厳しい(三役にて直近3場所33勝以上と言われる)割に降格基準が緩い(2場所連続負け越しで関脇降下、降下した直後の場所10勝で大関に再昇進)ということは常々言われ続けているところです。

豪栄道に関しては、個人的には32勝で昇進させたこと自体はそれほど問題なかったと思いますが、結果的に12勝を挙げて大関昇進が決まることとなった昨年の名古屋場所の場所前に大関取りの場所というような事を言わずに、千秋楽になって突然「今日勝ったら昇進」みたいなことをやったことが、結果的に大関になってからの低調を招いているように思います。
大関取りの重圧なく大関になってしまったことで、挑まれる立場になる大関になってから、本来の攻めの姿勢が見られなくなってしまっているように感じるのです。

昇進からの3場所計21-24の負け越しである豪栄道は、現状では大関にふさわしいとは思えません。そこで降格基準を厳格化するのはどうか、と思い少し検証してみました。
昇進させるのに3場所見るのだから、例えば「2場所連続負け越し、もしくは3場所での合計が負け越しであれば降格。ただし関脇に落ちた直後に10勝で復帰」に厳格化させてみます。

これであれば、今回の豪栄道は降格していることになります。その他の最近の最高位が大関の力士(直近5例)に、もしこの基準を当てはめたらどうなるかを見ていきます。
稀勢の里:降格に縁なく大関のまま。
琴奨菊:2012名古屋~九州の3場所合計で降格。以降大関に戻れる成績なし。
把瑠都:現行の制度と変わらないタイミングで降格。
琴光喜:2008秋~2009初の3場所合計で降格。以降解雇まで大関に戻れる成績なし。
琴欧洲:2010九州~2011夏の3場所合計で陥落。以降大関に戻れる成績なし。

これを見ますと、琴奨菊と琴光喜と琴欧洲の3人が現行制度では落ちないところで落ちてしまうことになります。
ただし、この場合は3人いずれも休場が絡んでいることから、この制度だとケガに対してあまりにも厳しいということになってしまい、折り合いのつけどころが簡単ではないということが分かります。
実は現行制度がちょうどいいところなのではないか、とも思えてきます。

豪栄道は、来場所がご当地大阪の春場所ですので、それを契機に大関の地位に恥じない成績を残していってほしいです。

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by genbu-toro | 2015-01-30 18:00 | 大相撲 | Comments(0)
2015年 01月 25日

平成27年初場所総括と来場所の番付予想

白鵬については昨日の記事でも触れましたが、結果としては10場所ぶり11回目の全勝優勝を成し遂げました。
最後の相撲は、上手が一枚だったので、無理な投げはせずにじっくり構え(珍しく蹴返しを見せたが不発)、時間としては長くなったものの、下手を取った上で頭をつけるという盤石の相撲で締めました。
今場所は平幕力士に特別大勝ちしている力士がおらず、三賞は東2枚目で稀勢の里と豪栄道の2大関を破り8-7と勝ち越した照ノ富士に敢闘賞が与えられたのみ、となりました。

日馬富士-稀勢の里は日馬富士の一方的な相撲となり、両者とも11-4ではありますが、この2人の間にもまだ差があるように感じられました。
鶴竜は体調不十分ということもあり物足りない10-5。

番付予想
・三役
碧山(東関脇) 5-10
逸ノ城(西関脇) 6-9
高安(東小結) 6-9
栃煌山(西小結) 7-8

三役は全員が負け越しで、関脇は2人とも9敗以上しており、4人共三役を守るのが厳しい成績となりました。
逸ノ城は入門以来初の負け越しであり、ようやく壁にぶつかったという感じです。次の機会に関脇に上がってきた時には、本当の大関候補となっているものと思われます。

照ノ富士(東前頭2) 8-7
隠岐の海(東前頭6) 9-6
玉鷲(東前頭9) 10-5
妙義龍(東前頭8) 9-6

ただし、今場所は前頭5枚目までで勝ち越しが照ノ富士のみと、上げる方が成績的には難しい状況。
特に妙義龍の成績で三役に戻すのは微妙なところなので、もしかしたら栃煌山か逸ノ城を西小結に留まらせる裁定もありうるかもしれません。

・幕内
土佐豊(西前頭16) 0-2-13
千代大龍(西前頭5) 1-6-8
鏡桜(西前頭15) 7-8

北太樹(東十両3) 13-2(十両優勝)
臥牙丸(西十両2) 11-4
阿夢露(東十両筆頭) 8-7
旭日松(東十両4) 9-6

幕内から落ちそうな成績の力士が3名ほどしかいません(鏡桜は十両上位の成績次第では残れる成績だが、今回の場合は厳しい)。旭日松は幕内から落ちる人数がもう1人多ければ再入幕有力でしたが、この場合は阿夢露までの3名ということになりそうです。

・十両
栃乃若:場所前に引退
栃飛龍(西十両13) 4-11
魁(東十両14) 5-10
徳真鵬(西十両12) 5-10
東龍(東十両12) 6-9

栃乃若の引退もあり、5枠の空きが出そうなところです。

堀切(西幕下2) 5-2
川成(東幕下筆頭) 4-3
琴恵光(西幕下筆頭) 4-3
希善龍(東幕下4) 4-3
石浦(西幕下6) 6-1

妥当なのはこの5人ずつの入れ替えでしょうか。

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by genbu-toro | 2015-01-25 19:09 | 大相撲 | Comments(0)
2015年 01月 24日

通過点としての大記録

白鵬が、初場所13日目の段階で他の力士と星の差が3つつき、大鵬の32回を超える33回目の優勝を決めました。

優勝を決めた大関・稀勢の里との取組は、押し込む白鵬に対し、苦しい稀勢の里の投げでやや白鵬有利にも見える体勢にも見えましたが、微妙なタイミングであり、会場の「取り直し」コールにも押されてか、取り直しとなりました。
取り直しの一番は、稀勢の里のおっつけに少し体勢を崩したかに見える瞬間もあったものの、危ないと思われる場面はほとんどなく押し倒しての勝利となりました。

29回目の優勝から5連覇での偉業達成となり、優勝回数の面では上に誰もいない新たな境地へと到達しました。
この他、幕内勝利数・通算勝利数・横綱在位場所数などといった他の主な記録も十分に射程圏内に入ってきており、今後もあらゆる記録を塗り替えていくことになるでしょう。

通常、新記録を達成するときというのは力士の晩年という例が多いのですが、白鵬の場合は春場所途中で30歳という年齢であり、初場所の相撲内容は万全という感じではなかったですが、対応力と後半に向かって調子を上げてくるところは相変わらずで、今回の33回の優勝ですら通過点のように思われます。
40回という未知の領域ですらすぐに達成してしまいそうに思われますが、上に目標の無くなった状態でどこまでモチベーションを保って相撲に向き合い続けることができるかどうか。来場所以降の白鵬の相撲はより注目していきたいところです。

白鵬は今日の日馬富士戦にも勝利し、節目の記録を全勝で決める、というのも視界に入っています。
せっかくの記録、千秋楽まで興味を保ちたかったという気持ちもありましたが、これが現状での差ということで、ここまで来たら全勝優勝で締めて欲しい、と思います。

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by genbu-toro | 2015-01-24 20:49 | 大相撲 | Comments(0)
2015年 01月 19日

豊真将の引退と立ち合いの変化の是非について思うこと

豊真将
豊真将がこの初場所中に引退を発表しました。

年齢的には33歳ということですが、十両で14-1での優勝もあり、また幕内上位で活躍してくれることに期待を抱かせた、その上位に戻った場所でのケガが原因での引退にはいたたまれないような気持ちになりました。その日馬富士戦が最後の土俵ということになりました。
ケガをした場面で、酷いケガであることは明白で、これで土俵人生が絶たれてしまうことになるのではないかという危惧と、それでもなんとか戻ってきて欲しいという願望の2つの感情が渦巻きました。

現在の大相撲では珍しく、守備的な取り口。
最高位は小結が2場所で、金星はなく、幕内通算成績は309勝304敗とほぼ5割であり、そういった成績だけを見ると明確な「全盛期」と言える期間はなかったのではないかと思える力士ではあります。
ただ、この力士を語る上では土俵態度が欠かせません。取組後の礼は勝敗に関わらず誰よりも深く、懸賞を受け取る際の手刀は誰よりも丁寧でした。
現役力士の土俵上の所作では、琴奨菊の最後の塩撒きでの胸を反らす動き、、旭日松の塩撒き、琴勇輝の発する声などといった特殊なもので声援を得るものもあったりしますが、豊真将は普通のことを、誰よりも徹底して行うということで人気を得、多くの声援を得たという点が一番素晴らしいところだったように思います。

立ち合いの変化
初場所4日目の琴奨菊-逸ノ城の相撲で、逸ノ城が立ち合いの変化したことが物議を醸しました。
立ち合いの変化を批判する理由としては、クセになってしまうとか、せっかくの大関戦という成長を望める機会を逸する、などといったことがありますが、観客が変化を批判する一番の大きな理由は「変化をしなければ見られたであろう相撲内容が見られなかった」なのではないでしょうか。

私としては、変化をしてしまう力士よりも、簡単に変化を食ってしまう力士の方に問題があると考えているので、この取組はどちらかというと琴奨菊の立ち合いが低すぎることの方が問題だったのではないかと思ってしまいます。
逸ノ城は新入幕の場所でも、初対戦の大関はおろか横綱戦でも変化で白星をもぎ取った過去がありますので、変化はある程度頭に入れておくべきだったとは言えるかもしれません。

大相撲がスポーツであるという以前に「興行」である以上、常に土俵内容の充実は求められるものであります。
決まらないのであれば誰も変化はしないでしょうから、変化をしないようにすること以上に、変化をされない、もしくはされても対応できるような立ち合いの徹底の方が重要だと思います。

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by genbu-toro | 2015-01-19 18:00 | 大相撲 | Comments(0)
2014年 11月 23日

平成26年九州場所総括と来場所の番付予想

幕内の優勝争いは、千秋楽の段階で1敗の白鵬と2敗の鶴竜に絞られ、千秋楽の1差決戦となりましたが、本割で白鵬が勝ち、大鵬に並ぶ32回目の優勝となりました。
鶴竜は横綱になって以降では、初めて白鵬をリードする展開で終盤に入りましたが、豪栄道戦での変化を引きずってその後の連敗があり、自滅した格好でした。
日馬富士は、先場所のケガのことを考えると11勝というのは個人的には予想以上でした。

今場所の大関勢。
稀勢の里は負けた相手を見ると白鵬・日馬富士・碧山・逸ノ城。鶴竜戦では突き放しに頭突きまで見舞う取り口で快勝しましたが、その前後の横綱戦では一方的に敗れ、新関脇2人にもいいところがない相撲で敗れたため、11-4という成績ではあるものの、「またか…」「安定感がないな…」というような印象ではあります。
琴奨菊と豪栄道はともに負け越し。琴奨菊は昨年の九州場所で大胸筋断裂、今年は6-9と、地元の声援に応えられていません。
豪栄道は大関2場所目で5-10。場所を通して足が出ていなかったというイメージの敗戦が多かったですね。
注目の新関脇2人の碧山と逸ノ城はいずれも8-7。結果的には稀勢の里から奪った星が大きかったという結果になりました。

三賞のうち、殊勲賞は白鵬に唯一の黒星をつけ、日馬富士と豪栄道も破った高安が文句なしの受賞。これまでは上位総当りの場所ではね返されてきましたが、来場所以降に期待が高まる活躍ぶりでした。
敢闘賞は、ケガによる休場から復帰し、幕下から4場所連続の優勝で幕内に戻ってきた栃ノ心と、40歳2ヶ月での2ケタ勝利とともに史上最高齢での三賞受賞となった旭天鵬と、記録にも記憶にも残る敢闘賞だったように思います。
栃ノ心は相撲内容に安定感が増していますので、来場所の上位総当りでの結果次第では、次の大関候補という声も挙がってきそうです。

番付予想
・三役
碧山(東関脇) 8-7
逸ノ城(西関脇) 8-7
豪風(東小結) 2-13
勢(西小結) 6-9

新関脇2人に、勢が新小結で注目されましたが、小結2人が負け越し2枠空き。
特に豪風は大きく負けが混んだため、来場所は10枚目前後の番付が予想されます。

高安(東前頭3) 10-5
栃煌山(東前頭筆頭) 8-7

今回は特に比較が難しい星もなく、順当にこの2人が東・西の小結となりそうです。

・幕内
栃乃若(東前頭15) 3-12
貴ノ岩(東前頭14) 3-12
北太樹(東前頭13) 3-12
阿夢露(東前頭14) 5-10

幕内下位に大きく負けが込んだ力士が多く、この4枠は確実に空きそうです。

時天空(東十両筆頭) 12-3(十両優勝)
佐田の富士(東十両2) 10-5
鏡桜(西十両筆頭) 9-6
土佐豊(東十両5) 9-6

鏡桜まで3人までは問題なく入れ替えがありそうで、土佐豊は通常ですと星勘定が少し厳しいのですが、阿夢露との成績との兼ね合いで、おそらく入れ替えられると思われます。

・十両
豊真将(西十両9) 0-1-14
出羽疾風(東十両14) 5-8-2
琴恵光(東十両12) 5-10
魁(西十両12) 6-9

豊真将は、直前まで出場を検討していたため、初日不戦敗の後は全休。ついに幕下陥落となってしまうのは悲しいですね…。
琴恵光までの3枠は空きそうで、魁は幕下上位との星の兼ね合いといったところでしょうか。

明瀬山(西幕下筆頭) 5-2
阿武咲(東幕下3) 5-2
川成(西幕下9) 6-1
舛ノ山(西幕下5) 4-3

ただ、今場所は幕下上位に勝ち越し以上の高成績があまりいないため、入れ替えが難しそうです。
豊真将・出羽疾風と明瀬山・阿武咲までは問題なく入れ替えられるのですが、その次の川成が上がれるかは微妙なところです。少なくとも舛ノ山と魁の入れ替えは無さそうです。

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by genbu-toro | 2014-11-23 23:59 | 大相撲 | Comments(0)
2014年 11月 17日

「白鵬」の力士・横綱としての評価への憂慮

白鵬は今場所、大鵬の通算勝数を上回り、史上単独最多となる8年連続8回目の年間最多勝を確定させました。
長く綱を張り続け、多くの大記録に並び、そして追い抜き、さらなる不滅の記録を作り出していくことでしょう。

しかし、その一方で白鵬の土俵での態度の悪さが顕著になってきて結構な期間になってきました。
・懸賞金を受け取る所作が通常と大きく異なる(力を顕示するような印象を受ける)
・立ち合いでのあからさまな駆け引きが見られる(主に稀勢の里戦)
・時折出るダメ押し
・時間いっぱいの時の汗ふきが甘い(元々かなり汗っかきの部類ではある)
彼自身が尊敬していると常々口にする双葉山であったり、大鵬であれば考えられないような土俵態度です。特に今場所の中日の照ノ富士戦は、土俵下に落ちてからのダメ押しだったため、より批判にさらされることになっています。

そんな中、大鵬に並ぶ32回目の優勝を狙う今場所。八百長や野球賭博で揺れ、一人で綱を張り続けた期間も長かったですね。現在は3横綱ではありますが、本当の意味での「ライバル」であったり、白鵬自体を蹴落とす「次世代」の本格的な台頭もないまま現在を迎えています。
今年のこれまでの5場所、幕内優勝は白鵬4、鶴竜1。2013年は白鵬4、日馬富士2。鶴竜も日馬富士も平均的な横綱という感じの成績であり、なおかつほぼ白鵬と同世代であるため、前述のライバルとも次世代とも言いがたい存在です。

そうなってくると、記録に対する孤独な挑戦になります。
優勝回数の記録がかかってくる時期は、通常は晩年であり、満身創痍の中やっとこ勝ちを重ねて優勝して記録を達成するからこそ、人々の記憶に残るのではないでしょうか(貴乃花の最後の優勝の際の小泉首相の「感動した!」に代表される)。
しかし、白鵬の場合は大鵬の32回の優勝ですら通過点と思わせるような年齢と状態です。32回目であったり33回目の優勝は記録にはなりますが、記憶に残る優勝になる可能性は低いことと思われます。

これだけ大記録を続けると、土俵態度に注意を下せる人物も数が限られてきてしまいます。大鵬の納谷幸喜さんは既に亡くなっていますし、以前その貴重な存在の1人である、デーモン小暮閣下に土俵態度を注意されたこともあるようですが、それでも改善には至っていません。
逸ノ城が、本当の意味で白鵬を脅かす存在になるまでの期間は、白鵬が更に優勝記録を伸ばしていくでしょう。そうして、真の意味で歴代で最強の横綱という評価を受けるレベルの記録を残した時に、果たして後世での白鵬の評価はどうなるのか、ということは少し気にかかります。

伝説的な記録に畏怖の念は抱かれるでしょうが、白鵬自身が後世の力士に尊敬される対象になるのか?というと、無条件でYES、とは言えません。
白鵬自身、現役である今でも内弟子を取っているようですが、もし今後引退して帰化して親方になった場合のことまで考えると、現在の土俵態度の悪さは、弟子にもいい影響を与えないと思います。批判され続けてもやめないということは、何かこだわりがあるということなのかもしれませんが、できればやめてもらいたい、と思って見ています。

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by genbu-toro | 2014-11-17 19:00 | 大相撲 | Comments(0)
2014年 11月 16日

平成26年九州場所中間展望

今年の九州場所も中日を終え、折り返しを越えました。

全勝:鶴竜
1敗:白鵬、稀勢の里、旭天鵬
2敗:日馬富士、豊ノ島、隠岐の海、栃ノ心、荒鷲、蒼国来、琴勇輝、千代丸

という状況です。
唯一の全勝である鶴竜は、横綱昇進以降では一番状態も相撲内容も良さそうな印象を受けます。逸ノ城戦は2分以上かかり、やや手こずりましたが、危ない場面は特にありませんでした。
白鵬は、栃煌山戦も危なかったですし、高安相手には不覚を取りました。もしかしたら少し産みの苦しみがあるかもしれません。
稀勢の里は、碧山戦が取りこぼし対象ではなく、苦手な相手になってるのが気がかり。今日の琴奨菊戦は相手の調子が悪いので良かったですが、立ち合い遅れ気味でしたし、前半良くても後半で期待を裏切ったりするので、まだ分かりません。
旭天鵬は今場所も前半好調。先場所は後半失速しましたが、今場所はどこまで星を伸ばすか注目です。
日馬富士は強行出場気味でしたが、前半をなんとか2敗に留めました。今場所は何回か立ち合い変化するなどありましたが、正面からぶつかるばかりでなく、こういう工夫が必要な場所かもしれません。

稀勢の里以外の大関は低調。
豪栄道は初日と2日目に、やや攻め急いで逆転を喰らい、それ以降調子が上がってきていない印象です。先場所ともども、まだ大関という地位に浮き足立っている感じです。
琴奨菊は、昨年の九州場所で大胸筋断裂の大ケガをしましたが、今年は成績自体が思わしくありません。普段の場所以上に脇が甘く、自分の形になっている相撲がほぼありません。
新関脇の逸ノ城は、今日の取組が終わるまでは負けた相手は番付的に上の相手のみでしたが、今日は栃煌山相手に立ち合いの変化してしまい、失敗して敗れました。先場所の稀勢の里戦・鶴竜戦といい、この変化がクセになってしまうと、番付の上がりが遅くなるでしょう。

後半は、鶴竜がどこまで全勝のまま走れるかが焦点となるでしょう。鶴竜全勝のまま千秋楽で白鵬戦まで行ければ、横綱になって初めての優勝の確率はかなり高まります。
カギとなるのは日馬富士と稀勢の里の後半戦のデキ。2人のうちどちらかでも鶴竜と白鵬のいずれか、もしくは両方を倒すようなことがあれば、優勝争いが渾沌としてきます。

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by genbu-toro | 2014-11-16 19:56 | 大相撲 | Comments(0)